当院は、従来の歯周病治療に加えて、世界で行われている歯周病治療を取り入れております。他院で「歯を抜きましょう」と診断された歯でも残すことができた症例は当院にはいくつもあります。
当院の歯周病治療の内容をいくつかご紹介します。
当院では「ぺリソルブ」というものを利用し、痛みなく歯垢や歯石、そして細菌までを融解させ除去する治療を行っております。
歯周病の基本治療には歯垢や歯石を特殊な機械を利用して物理的に除去する工程があります。物理的に歯についた固い歯石を取り除くわけですから、多少なりとも痛みを感ることがあります。しかし、ペリソルブを使うことでその硬い歯石を融解するので、歯肉を傷つけることない歯周治療が可能です。更に歯肉を傷つけないことから治りも早く、歯肉炎の腫れなども早く引きます。
当院ではこのぺリソルブの「認定医」が在籍していますので、安心して治療を受けて頂くことができます。
世界中で、話題のバイオテクノロジ一治療。
それが、光化学殺菌によるペリオウェイブ・システムです。わずか2ステップの療法で、歯周ポケット内にある病原菌の細胞を破壊し、健康な歯周組織を回復します。病原菌が無くなると、健康な歯茎になり口臭もなくなリます。痛みや術後の腫れを抑えます。
治療回数には個人差がありますが、ほとんどの場合、1回~3回の処置で改善します。
改善後も予防の為に6ヶ月おきの受診をお奨めします。
また、保険適用外の治療(1ヵ所¥3,300)となります。
「レーザー」という言葉を聞くと、患者様のなかには身体に与える影響を心配される方がいらっしゃいますが、みなさんが想像されるレーザーとは異なり、当院が使用しているレーザーは医療用に開発されたものですので身体への影響は問題ありません。
歯周病治療では、歯科用レーザーが効果的であるとされており、当院は導入に踏み切りました。
従来の歯周病治療とは異なる治療法ですので、歯科用レーザーによる利点について分かりやすくご説明していきます。
まずその利点とは、大きく次の3つです。
これらについてご説明させていただきます。
まず、治療時間の大幅な短縮が挙げられます。
従来の歯周病治療では、歯周病菌の温床となっている歯石を、専用器具を用いて削っていましたが、手作業で行うためどうしても時間が掛かってしまい、短時間での治療を希望されるビジネスマンの方にとっては、ご負担の大きなものでした。
それに対して、歯科用レーザーには水分を蒸散させる機能があり、レーザー光を照射すると、水分を多く含んでいる歯石は瞬時に光分解されるため、治療時間が大幅に短縮されました。
そして、従来の歯周病治療では取り除くことが難しいとされていた歯周病が出す毒素の除去さえも、殺菌効果を持つ歯科用レーザーにとっては簡単なことであり、治療経過が非常に良いことも特徴です。
さらに、痛みを抑えられることも歯科用レーザーの利点です。
レーザー光には強いエネルギーがあり、1,000度を超える熱が発生しますが、わずか1万分の3秒という短い単位で照射されるため、痛みを抑えられます。
この他にも歯周病治療において歯科用レーザーは非常に有効な手段とされ、一般的に残すことが難しいとされている歯でも残すことができた症例はいくつもあります。
ですが、歯周病の進行具合によっては残せない歯は当然あります。
「自分の歯が残せるか診てほしい」、「歯科用レーザーで歯周病治療をしてほしい」、「レーザーについて話を聞きたい」と思われる方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
歯周病が進行することで、歯を支える骨が溶かされていきます。そうなると、歯茎もどんどん下がっていき、歯の根も見えるようになり、しまいには歯が抜けてしまいます。
これからご紹介する治療法は、失われた骨を再生する「骨再生治療」です。
骨再生治療にはいくつか方法がありますが、当院で採用しているのは、以下の二つです。
この二つの骨再生治療についてご紹介させていただきます。
エムドゲインを簡単にご説明しますと、薬を患部に塗ると骨が再生されるというものです。
この治療法で使用される薬剤は、特殊なたんぱく質を主成分としたゲル状の「エムドゲインゲル」とよばれるものです。骨が無くなった場所にエムドゲインゲルを塗っておくと、本来備わっている再生能力が発揮され、骨が再生されます。 また、このゲルは細胞に働きかけて積極的に骨の再生を促すので、初めて歯が生えてきた時と同じような強固な組織を作ってくれます。
このエムドゲインの施術手順は以下の通りです。
この治療法では、エムドゲインゲルという薬剤を使用するため、身体への安全性について患者様からご質問されますが、身体への悪影響はありません。
現在、世界30カ国ほどでエムドゲインは使用されていますが、感染症の報告はなく、また、高い水準で管理されているものを用いますので、安全性は確認されています。
骨が失われた場所に、自分の骨(自家骨)や人工骨を盛ることで、骨を再生する方法を「GBR(Guided bone regeneration)法」とよびます。
骨が失われた箇所に細かく砕いた自身の骨や人工骨を盛り、その上を「メンブレン」とよばれる特殊な膜で保護することで、約半年後には細かく砕いた骨が自分の骨に置き換わります。GBR法の安全性について、世界中の歯科医師がインプラント手術を中心に行っており、危険性についての報告はありませんのでご安心ください。
GBR法の施術手順は以下の通りです。
重度歯周病で歯がグラグラになっている方、また骨再生治療にご興味がある方は、当院までぜひお気軽にご相談ください。
当院では、一方的に治療を施すというスタンスはとっておりません。
私たちも頑張りますが、患者様も出来ることを(ご自宅でできるケア)頑張って頂くというスタンスです。
私たちが治療することにより、歯周病を改善することはできます。
しかし、あなたが今までと同じ生活習慣のままであれば、歯周病が再発してしまいます。
それでは意味がないですよね。
下の統計を見てみてください。
出典:日本歯周病学会誌
この統計はご自宅でのお口の清掃で、使う道具により落とせる汚れの割合も変わってくる事を示したものです。
日本では「歯ブラシ万能主義」が横行しており、歯ブラシで歯を磨けばすべての汚れが除去できると考えていらっしゃる方は多くいます。しかし、統計を見て頂きますと分かるように、歯磨きだけでは、汚れの6割しか落とすことが出来ません。
デンタルフロス、歯間ブラシを併用することで、磨き残しを更に減らすことが可能となります。
歯科医院でできることは限られています。
患者様の日ごろのケアをしっかりして頂き、それでも落とせない汚れを、定期的に歯科医院で落とすという考え方が、大事な歯を守り続けるためには大切となります。
私たちは、患者様の日ごろのケアを、効果的に、そして適切に行えるようサポートさせて頂きます。
歯槽膿漏(歯周病)の恐ろしいところは、サイレントキラー(静かな殺し屋)と呼ばれるガンや脳卒中と同様に、痛みが伴わないため、あなたが気付かないうちに病気が進行してしまい、気付いたときにはもう手遅れになってしまっているということです。
歯周病(歯槽膿漏)にかかった患者さんは、「グラつきだした歯を治したい」「以前と同じように物が噛みやすいようになりたい」という希望を持って、歯科医院に来院されます。
しかし、多くの場合、「グラついた歯を抜きます」と診断されてしまいます。
歯科医院で行われる抜歯のうち、約8割が歯周病(歯槽膿漏)によるものだという報告もあります。
歯周病(歯槽膿漏)は末期になると、決定的な治療法や特効薬がありません。
歯科医師としても、歯周病(歯槽膿漏)の初期段階での治療は自信がありますが、末期では延命がせいぜい、というのが本音です。
しかし、早目の来院によって、その後の状況が大きく変わってきます。
ですので、下記のセルフチェックに該当する箇所が1つでもありましたら歯科医院への来院をお勧めします。
下記のような症状が一つでもありましたら、すぐに歯科医院に来院してください。
これまで私は、家族はもちろん、大学時代の友人、そして、当院に来院された患者様の「ここに来て良かった」という声に支えられてきました。今度は私が恩返しをする番だと思うのです。
「地域に貢献する」その一心で治療技術を磨いてきましたし、他院に先駆けて「歯科用レーザー」や骨を再生させる「エムドゲイン」、「GBR法」を採り入れてまいりました。
もしあなたのお口の健康を私に任せて下さるのでしたら、残りの歯科医師人生すべてを本気で関わらせていただけないでしょうか。
みなさんのお口の健康を心からお祈りしております。
あまり知られていない事ですが、歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。
関連性が報告されているものとして次のものがあります。
特に歯周病と関連が深い病気が糖尿病です。
糖尿病の人は、感染に対する抵抗力が弱まっているため歯周病にかかりやすく、重症化しやすいと言われています。さらに、歯周病菌は毒素や炎症性物質を大量に放出するのですが、これがインスリンの効きを悪くさせ、糖尿病を悪化させることも危険視されています。
つまり、糖尿病があると歯周病になりやすく、歯周病があると糖尿病が悪化しやすいという関係性が存在するのです。
また妊娠中の歯周病の悪化は、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす事がわかってきています。
低体重児を出産した母親と、正常体重児を出産した母親の歯周病の進行程度を比較した調査では、低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと、早産の確率が高まることも指摘されています。妊娠中でも歯周病の治療は可能ですので、4~8カ月の安定期に治療を受けることをお勧めします。
エイズに関しては、歯周病菌の作り出す物質がHIVを再活性化することが証明されており、エイズの発症・進展に関連する可能性が示唆されています。
日本人の三大死因の第一位が「がん」です。死因の3割を占めています。
ある報告では、歯周病患者は、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、食道癌などの発生リスクが高いという結果が発表されています。また、腎癌、膵癌なども歯周病と関連している事が報告されています。
このように、歯周病は歯を失う病気というだけではなく、全身疾患にも関連してくる恐ろしい病気という認識が大切です。