Interview 対談

歯科医師を選択されたきっかけは何だったのでしょうか?

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兄が医者ということもあり医療には興味がありましたが、私は医者というよりも歯科医師に対する興味の方が大きかったですね。 なぜなら、私自身もともと手先が器用だったので、細かい作業が多く、器用さが求められる歯科医師の方が自分は向いていると思ったからです。

現在、多くの患者様の治療に携わっていますが、やはり当時の私の選択は間違っていないと実感しています。 歯科医師は、私にとって本当に天職だということを日々感じています。

もし歯科医師になっていなかったら、どのような道を考えていましたか?

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当時は、パイロットか芸術家になることを夢見ていましたね。(笑) ただ残念ながら、目が悪くてパイロットになることはできませんでした。 芸術家になる道も、親に猛反対されました。親としては、子供を不安定な職に就かせることを不安に感じたのでしょうね。私も人の親になったことで、その時の親の気持ちが分かるようになりました。

しかし、それらの職業に就けなかったからといって後悔をしたことは一度もありません。 確かにパイロットや芸術家になっていたら、その職業でしか体験できないような喜びがあったと思います。
ですが、歯科医療は「人を助ける」仕事であり、患者様から「ありがとう」という言葉を日々いただくことができる職業だと思います。お口の状態が悪く、食事をあまりとれない方などが、当院で入れ歯を入れることにより、笑顔が素敵になったり、食事を食べられるようになって恰幅が良くなるのを見ると、「あぁ、自分は誰かのためになっているんだな・・・」としみじみ実感できる時が嬉しくもありますし、「歯科医師」として多くの患者様のお役に立てていることを誇りに思える瞬間でもあります。

歯科医師をやっていて良かったなと思える瞬間はどんな時ですか?

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「噛めるようになりました!」
「食べられるようになって、食事がこんなにも美味しいと感じたのは久しぶりです!」
ありきたりかもしれませんが、このように患者様に感謝していただけた時ですね。

つい先日こんな出来事がありました。
ある日の午前中に、「下のあごが腫れて痛いからどうにかしてほしい!」ということで、ある患者様が急患で来院されたんです。
レントゲンを撮って調べてみたのですが、どうも歯に原因はありません。
兄が医者ということもあり、医科の方にも多少精通しておりましたので、耳鼻咽喉外科で診てもらうことが適切だと判断し、提携病院を紹介しました。

その患者様とお会いしたのはそれが最後でしたが、後日、その患者様のご家族の方から医院に電話がきました。
「耳鼻咽喉外科の先生に『あと1日遅れていたら命に関わっていましたよ』と言われました。先生の正しい判断のおかげで助かりました。本当にありがとうございました!」と、そのご家族の方からお礼の電話をいただきました。

そういった患者様の声には、いつも非常に励まされています。すごく嬉しいですね。

最後に、読んで頂いた方に一言お願い致します。

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私は、残りの歯科医師人生を「恩返し」に捧げるつもりです。

どんなつらいことがあっても、昔から共に歩んできてくれている妻や両親、そして患者様の笑顔や感謝の言葉に励まされ、「明日も頑張ろう」と勇気づけられてきました。
若い頃は誰にも頼ることなく自分一人の力で生きてきたと思っていましたが、それは勘違いでした。周りの人の助けや支えがあるからこそ、いまの自分があるのだと心の底から感じています。

そういった周りから受けてきた恩をそのままにするのではなく、今度は私が地域の患者様に還元していく番です。

もし、この私にあなたのお口の健康を任せていただけるのでしたら、あなたの歯が一本でも残るように全力でサポートいたします。あなたが来院されるのを楽しみにお待ちしております。

 

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