審美セラミック治療を受けようと思われている方のネックになっているのが「治療費の高さ」ではないでしょうか。
当院では、より多くの方に審美セラミック治療を受けて頂きたいと考えており、お気軽に歯を美しくできるような料金設定にしております。
素材 | 当院 |
---|---|
セラミックインレー(詰め物) | 55,000円~ |
ジルコニアクラウン(かぶせ物) | 99,000円~ |
お手軽な価格であるがために、「安かろう悪かろう」という間違った印象を与えてしまうかもしれませんが、当院は審美セラミック治療に対してかなりのこだわりがあり、そして自信があります。
次章からは、当院のこだわりをご紹介すると共に、審美セラミック治療について解説していきたいと思います。
ご興味がある方はぜひごゆっくりお読み下さい。
「噛みやすい」という機能を取り戻すことに主眼を置いているのが、保険診療です。
そのため、保険診療で使われる材料・治療方法は20年から40年ぐらい前のものに制限されており、お望みの歯科治療を受けることが難しいのが実情です。
このような背景があるため、「自分の歯と区別がつかないような治療をしたい!」「透きとおる白い歯にしたい!」という「美しさ」を追求するご要望には保険診療では難しく、その場合は保険適用されない全額自己負担での保険外診療を受けていただくことになります。
みなさんは、「保険診療」と「保険外診療の審美セラミック治療」ではどのような違いがあるかご存知でしょうか。その違いは、大きく分けると以下のようになります。
「審美セラミック治療」との言葉から「見た目の美しさ」だけをイメージされる方が多いと思いますが、 実は審美セラミック治療は「虫歯再発リスクの低下」や「身体への優しさ」にもつながります。 それをこれからご説明します。
「経年劣化(けいねんれっか)」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
例えば、新築のマイホームは綺麗でも、時間が経てば建物の汚れが目立っていきますよね。このように経年劣化とは、「時間が経つことにより品質が低下すること」をいいます。
実は詰め物・かぶせ物も、素材によってはこの経年劣化が生じることがあります。
それを実感して頂くため下の画像をご用意しました。保険診療と保険外診療の「かぶせもの」がそれぞれどのように経年劣化を起こすのかを見ていきましょう。
保険治療で「見た目」を考えた際は、銀歯ではなくレジンとよばれる白いプラスチックの かぶせもの(差し歯)が用いられます。 保険が適用されるため、多くの患者様がこのレジンを選択されます。 ただ、素材の性質上、食事をするたびに水分を吸収してしまうため、 時間の経過と共に変色してしまいます。
それに対して保険外診療の審美セラミック治療では、オールセミラックやジルコニアといった陶器が 使用されるため、変色しにくいといえます。
治療した歯には詰め物・かぶせ物をしますが、歯と詰め物・かぶせ物の間には目に見えないくらいの隙間がどうしても生じてしまいます。
そして、この隙間が大きければ大きい程、虫歯菌が侵入することが容易になり、虫歯になってしまうリスクが高まることになります。
こうならないためにも、すき間をぴったりと埋めようと努力するのですが、保険の範囲で行える治療では限界があり、せっかく治療した歯も数年すると再治療になってしまうケースが圧倒的に多いといえます。
しかし、保険外治療では、使える素材、そして時間に制限がないですので、隙間が生じないよう治療することが可能となります。
また、保険外の治療で使われるセラミック(陶器)という素材は汚れが付きにくい特性を持っていますので、虫歯菌も付着しにくく、この意味でも虫歯になりにくいということが言えます。
結果、保険外の治療では、虫歯再発リスクを抑えることが可能となるのです。
保険治療で使われている、いわゆる「銀歯」は、見た目に違和感があるだけではなく、金属イオンが体内に流出することで身体に悪影響を及ぼすことが知られています。金属イオンが身体に及ぼす影響は人によって様々ですが、場合によっては金属アレルギーによる発疹(ほっしん)が起きることがあります。
また、金属イオンが歯茎に沈着することによって「歯」と「歯ぐき」の境目に黒い線ができてしまうブラックラインも金属イオンの弊害の一つであり、近年では身体への優しさにこだわったメタルフリー治療(金属を一切使わない治療)を全額自己負担であっても希望される方が非常に増えています。
いかがでしたか。 保険治療と保険外治療の違いは理解して頂けましたでしょうか。
次節からは、目的別に審美セラミック治療をご紹介します。
保険が適用される治療と、保険適用外の治療の2通りの治療法が存在します。
これは保険適用の治療となります。
メリット | ・保険適用。 ・銀歯と比べて審美性に優れる。 ・1回の来院で終了。 |
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デメリット | ・時間の経過とともに変色する。 ・摩耗しやすい(耐久性がない)。 |
これは保険適用外の治療となります。
メリット | ・審美性に優れる。 ・変色しにくい。 ・摩耗しにくい(耐久性がある)。 |
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デメリット | ・値段が高い。 ・2回の来院が必要。 |
保険が適用される治療と、保険適用外の治療の2通りの治療法が存在します。
これは保険適用の治療となります。
前歯のみ適用です。
メリット | ・保険適用。 |
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デメリット | ・変色しやすい。 ・汚れが付きやすい。 |
これは保険適用外の治療となります。
メリット | ・審美性に優れる。 ・変色しにくい。 ・摩耗しにくい(耐久性がある)。 ・汚れが付きにくい。 |
---|---|
デメリット | ・値段が高い。 |
適切な美しさを手に入れるためには「ジルコニアセラミック」をお勧めしています。
ジルコニアセラミックは「セラミック」の種類の1つです。
セラミックには様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
ジルコニアセラミックのご説明をする前に、まずはそれぞれの特徴を知って頂きたいと思います。
ハイブリッドセラミックス | メタルボンドセラミック | オールセラミック |
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【特徴】 セラミックとプラスチックの混合物。 プラスチックの性質を有しているので変色の可能性が有ります。審美性はオールセラミックより劣ります。 |
【特徴】 表面はセラミックですが、歯の裏側に金属を使用します。よって、金属アレルギーの可能性があります。しかし、金属を使用しているので強度に優れます。審美性はオールセラミックより劣ります。 |
【特徴】 素材はセラミックだけで出来ています。よって、金属アレルギーの心配はありません。また、審美性はこのなかで一番優れています。 しかし、硬く柔軟性が無いため「割れやすい」というデメリットがあり、強い力が加わる奥歯などには使用できません。 |
この3つの中で、以前まで最高素材と言われていたのが「オールセラミック」です。 しかし、割れやすいというデメリットが存在しました。
最近では、オールセラミックの「割れやすい」というデメリットを克服した素材が開発されました。 それがジルコニアセラミックです。
ジルコニアは「人工ダイアモンド」として知られており、
強度・審美性・生体親和性(体への優しさ)を持ち合わせ、
今やオールセラミックに代わる素材と言われています。
つまり、全てのセラミックの「いいとこ取り」したものが「ジルコニア」と考えていただいても良いと思います。
「歯並びがガタガタです。長い期間のかかる矯正治療ではなく、審美セラミック治療でも対応可能と聞いたのですが、本当でしょうか?」
このような質問を受けることがあります。
結論から申しますと、審美セラミック治療でも歯並びを改善することは可能です。
しかし、それぞれの治療のメリット、デメリットをまず理解して頂くことが大切となります。
矯正治療は審美セラミック治療と異なり、基本的に歯を削ったり神経の処置をせず、歯を移動させて歯ならびを正常の位置に導いていく方法で、「歯」自体には負担のかからない治療法です。多少の期間はかかりますが、最終的には本当にきれいな歯列に改善することができます。何よりも素晴らしいのは、長期にわたって自分の歯でいられるということです。
しかし矯正もいいことばかりではありません。
「期間が長い」こと、個人差はありますが「若干の痛みをともなう」こと、器具が見えて「格好悪い」ことなど、主に精神面でのマイナスの要素があります。
そこで「美しさ」と「歯ならび」を「同時」にという条件に合う方法としてご紹介するのが「ラミネートべニア法」です。
最近、女性の間でつけ爪(ネイルチップ)が流行っていますが、その「つけ爪」を「歯」に置き換えたのがラミネートべニア法だとお考えください。
セラミック製のつけ歯を歯の表面に付けることにより、美しさと歯並びを同時に改善することが可能になります。
30代の80%以上が歯周病にかかっていると言われていますが、歯周病の状態で審美セラミック治療を進めてしまいますと、お口に合わないものが出来上がってしまいます。
そうならないように、当院では歯周病治療を行い改善されてから審美セラミック治療を行う事にしております。
時間は多少掛かってしまいますが、精密な審美セラミック治療のためには避けて通ることができないことと考えます。
審美セラミック治療を受診される患者様のなかには、「真っ白な歯にしてください」と希望される方がいらっしゃいます。
しかし、少し考えてみてください。
極端に真っ白な歯には違和感を覚えませんか?
歯の色は、あなたが普段着る服の色、年齢、肌の色、口紅の色などを考慮して決めていかないとなりません。つまり、あなたのライフスタイルにあった歯の色が存在し、それに合わせてバランスよく歯の色を決めていく必要があるのです。
ただ、この歯の色というものが曲者なのです。
歯の色は、それを見る「人」や「場所」、「時間帯」によって見え方は変わってくるため、あなたに適した色を把握することは多くの歯科医師にとって悩みの種になっています。
そこで、当院では「シェードアップナビ」という測色器を導入しております。
この機械を歯に当てるだけで、正確な色調を把握することができ、「感覚」ではなく「データー」に基づいた色の選定が可能となりました。
詰め物やかぶせもの(差し歯)を作る前に、「型取り」という作業が必要となります。当院ではこの型取りの前に歯肉圧排(しにくあっぱい)を行っています。
天然の歯とぴったり合うかぶせものを作るためには、歯茎の下まで綺麗に型取りする必要があります。
それを可能にするのが歯肉圧排という作業です。
歯肉圧排を行わずに型取りを行うことはできるのですが、そうしてしまうと、かぶせもの(差し歯)と 天然歯の間に隙間ができてしまい、その隙間から虫歯菌が入りこみ虫歯の原因となります。
そればかりか、虫歯が原因でかぶせ物が脱離する可能性も出てきます。
そのため当院では、型取りをする前に歯肉圧排を行います。
型取りでは「印象材」とよばれる粘土のようなものを用います。
印象材には「寒天印象材」や「シリコン印象材」がありますが当院では、シリコン印象材を使用しています。
寒天印象材は水分を多く含んでいるため、時間の経過や温度変化により変形するという欠点があります。そのため、寒天印象材で作った詰め物やかぶせものの精度は悪くなります。
それに対してシリコン印象材は変形しづらく、精度の高い型取りができるという特徴があり、患者様のお口に適切な詰め物やかぶせものをお作りすることが可能となります。 良いものを作るためには、シリコン印象材が適していると言えるでしょう。
審美セラミック治療に関わらず、歯科治療においては「咬み合わせ」を常に考慮しなければなりません。
咬み合わせを考慮せずに治療を行うと、 頭痛・肩こり・腰痛などが生じてしまう事があります。
そうならないためにも、患者様に合った咬み合わせを把握し、調整する工程を踏むことが大切となります。その工程を「プロビジョナルレストレーション」といいます。
プロビジョナルレストレーションとは、「仮歯」をお口の中に入れ、咬み合わせは正しいか、歯の形・色は適切かなどを事前にシミュレーションをする工程のことをいいます。
ロビジョナルレストレーションには手間と時間が掛かりますが、成功の鍵であることは間違いありません。
審美セラミック治療は歯科医師1人で行うものではありません。
歯科技工士という方と共に行っていきます。
当院では「株式会社デンタルアクト」という歯科技工所さんと提携しています。
精密な作業に定評があり、毎回、技術力の素晴らしさには感嘆させられています。
患者様からの評判もよく、安心して任せられる歯科技工所さんです。
今回は、株式会社デンタルアクトさんに取材で伺いました。
患者様もHPをご覧になられるということですので、要点だけ絞ってお伝えします。
他の歯科技工所と大きく異なる点は、大きく次の3つです。
それでは順番にご説明していきます。
ジルコニアセラミックという言葉を耳にしたことがなくても、「ノリタケ」は聞いたことがあるかと思います。
「ノリタケ」は日本が誇る世界的ブランドの食器メーカーです。 その「ノリタケ」に歯科部門があり、そこでジルコニアセラミックも作っているのですが、これに関しても世界シェア20~30%を占める世界的ブランドとなっています。
少し難しい話になって恐縮ですが、患者様のお口に入れる かぶせものをつくるためには「ジルコニアブロック」 というジルコニアの塊が必要で、 それをCAD/CAM(キャドキャム)という自動で削り出す機械 に入れて加工し、最終的に歯科技工士が調整することで 歯の形をしたかぶせものが仕上がります。
一般的にはジルコニアの塊を作る「会社」と、それを加工する装置(CAD/CAM)を作る「会社」は異なります。
そうなるとどうなると思いますか?
完成物の精度が落ちてしまいます。それぞれの会社が作る製品には「規格」があるので、それが統一されていなければ当然の結果ですよね。
しかし、「ノリタケ」では、ジルコニアの塊・加工装置を自社で作っているので「規格」が統一されています。結果、完成物の精度が保証されることになるのです。
難しい話になりましたが、「ノリタケ」だと素晴らしいかぶせものを作れるということです。
かぶせものは、ジルコニアブロックをCAD/CAMで削り出して、歯科技工士が最終調整をすることで完成することはさきほどお伝えしました。 この工程でも、弊社のこだわりがあります。
一般的に多くの歯科技工所では、歯科技工士ではない人間にCAD/CAMの操作を任せています。弊社ではCAD/CAMの操作を歯科技工士にしか任せません。
なぜなら、歯の細かいところまで把握しているのは歯科技工士だからです。
人件費を考えると、歯科技工士ではない人間にお願いした方がコストを抑えられるのですが、「一つ一つにこだわりを持ち、手を抜かない」というのが弊社の根底にある考えですので、歯科技工士以外の人間にはお願いしていません。
詰め物やかぶせものは、歯科医師の先生が1人で作るのではなく、歯科技工士と連携しながら作っていきます。
つまり、いくら歯科医師の腕が良くても、歯科技工士の技術力が低ければ、それなりのものしか出来上がりません。
そのため弊社では技術力向上のために様々な研修に参加し、技術を常に吸収しております。
また、ノリタケ製CAD/CAMを導入している技工所チーム「KATANAクオリファイドラボ」にも参加しており、他の技工所と技術交換をすることで技術レベルの底上げを図っています。
技術者として「こだわり」を持つことは当然のことです。
これからも、患者様に喜ばれる作品を作り続けていきますので、どうぞよろしくお願い致します。
簡単に言ってしまいますと2つの点で違いがあります。
1つ目は、「審美セラミック治療」はごく少量でありますが、歯を削る必要があります。 「ホワイトニング」は薬剤などを用いて歯に化学変化を起こし白くしますので、 歯を削る必要はありません。
2つ目は、「審美セラミック治療」はあなたの好みの色を再現することが可能で、 時間が経過しても治療時の色を保ち続けることができます。 「ホワイトニング」では歯の質や治療回数などにより白さの度合いは個人個人異なってきます。 また時間の経過とともに白さが失われていきます。
このように治療法で一長一短がありますので、どの治療法の方がいいかは一概には言えません。担当医と相談してからの選択をお勧めいたします。
ホワイトニングに関してもっと詳しく知りたい方はホワイトニングを参照下さい。